
2018年の台風21号や2019年の台風15号、さらには猛烈な強さの19号など、台風が接近するたびに話題になるのが台風対策。
特に窓ガラスはちょっとした物が風に飛ばされてきて当たっただけで割れてしまいます。
窓ガラスが割れてしまうと屋根が吹き飛びやすくなるという2次被害も想定されるので、重点的に対策をしておくことをおすすめします。
窓ガラスの補強にはガムテープではなく養生テープを使用したほうがいい理由もご説明します。
窓ガラスの台風対策方法の必要性
先程書いたように窓ガラスが割れると家の屋根が吹き飛ぶ危険性が高くなります。
窓や扉を締め切った状態だと、部屋の中の圧力はほぼ0です。
ところが、ガラスが割れてしまうと一気に風が吹き込んで部屋の中の圧力が急上昇します。
外を吹き荒れる風の力と、内側から掛かる風圧で2重の力がかかってしまうわけです。
多少の風なら大丈夫ですが、台風の暴風ともなると木造の家なら簡単に屋根が吹き飛ぶくらいの圧力がかかってしまうんです。
台風で窓ガラスが割れる主な原因
台風の時に窓ガラスが割れる一番の原因は飛んできた物が当たることです。
風だけで割れることは殆どありませんが、ガラスは小さなキズが付くとそこから一気に崩壊してしまう特徴があるから全体が割れてしまうんです。
台風ともなると中心付近の風速が50m/sを超えてきたりします。
最大瞬間風速ともなると70m/sを超えてくることもあります。
2018年の台風21号では大阪府の関空島では瞬間最大風速58.1m/sを記録するなど、大型船が流されて橋に激突して大きな被害をもたらしたことが記憶に残っている人も多いですよね。
台風21号(2018年) | 台風15号(2019年) | 台風19号(2019年) | |
中心気圧 | 915hPa | 960hPa | 950hPa |
最大風速 | 55m/s | 40m/s | 45m/s |
瞬間最大風速 | 58m/s | 60m/h | 60m/h~65m/h |
風速30mを超えてくると屋外においてあるありとあらゆる物が飛ばされます。
小石や場合によっては砂が当たることで窓ガラスが割れるきっかけを作ってしまいます。
風速による物が飛んだりする危険性
風速10~15m やや強い風 | 樹木全体が揺れ始める 電線が揺れ始める |
風速15~20m未満 強い風 | 電線が鳴り始める 看板やトタン板が外れ始める 屋根瓦が飛びはじめる 風に向かって歩けなくなり、転倒したりする |
風速20~25m未満 非常に強い風 | 細い木の幹がおれたり、音の貼っていない気が倒れ始める 看板が落下・飛散する 道路標識が傾く 通常の速度での車の運転が困難 何かにつかまっていないと立っていられない |
風速25~30m未満 非常に強い風 | 細い木の幹がおれたり、根の張っていない木が倒れ始める 看板が落下・飛散する 道路標識が傾く 走行中のトラックが横転する |
風速30~35m未満 猛烈な風 | 細い木の幹がおれたり、音の貼っていない気が倒れ始める 看板が落下・飛散する 道路標識が傾く |
風速35~40m未満 猛烈な風 | 多くの木が倒れる 電柱や街灯で倒れるものがある ブロック塀で倒壊するものがある |
風速40m以上 猛烈な風 | 多くの木が倒れる 電柱や街灯で倒れるものがある ブロック塀で倒壊するものがある 家屋が倒壊する 鉄骨構造物が変形する |
風速20mくらいになると飛散物で窓ガラスが割れる可能性が高くなってきます。
台風が来る前に事前にやっておく対策
台風が近づいてきたら、事前に対策をしておくことで被害を最小限にすることが出来ます。
- 屋外においてあるものを屋内にしまう
- 屋外においてあるものを固定する
- 網戸を外して屋内にしまう
- 窓ガラスの外側に木材の板などを貼る
- 窓ガラスの内側に飛散防止フィルムやテープなどを貼る
- シャッターや雨戸があれば締める
- 窓の鍵をかける
などが挙げられます。
台風のような暴風の場合は、子供用の三輪車や足漕ぎ自転車などが飛ばされることがあります。
忘れがちなのが洗濯物の物干し竿。
置いてあるだけの物干し竿用の支柱も予め倒しておくようにしましょう。
強風でサッシがたわんで、少しずつ開いてくることがあります。耐風性能を十分に活かすためにも鍵を必ずかけましょう。
窓ガラスを養生テープなどで補強する方法
可能であれば窓ガラスには飛散防止フィルムを張りましょう。
間に合わない場合は養生テープなどを貼って補強します。
できれば段ボールなどを貼ったほうがより効果的です。
養生テープだけのときはカーテンを閉めておきましょう。
ガムテープを使用すると剥がす時に残ってしまって大変になるので、建築用の養生テープがおすすめです。
養生テープにも2種類あって、粘着力の強力なものと弱いものがあります。
おすすめはダイヤテックスのパイオラン養生テープです。
ポリエチレン製のクロス状のテープで、手で切ることができます。
私も仕事で使用していますが、乾いた面に貼り付けると、その後水に濡れても粘着力が落ちにくいです。
強アルカリの洗剤がついても剥がれにくいですが、剥がすときはノリが残りにくくて使いやすいですよ。
養生テープは※印のように張ります。
↓このくらい細かく貼るのが理想的
あと養生テープで戦時中状態。
— ᵏᵒᵒˡʳᶦᵈᵉ⁵⁵ (@koolride55) October 10, 2019
この窓に雨戸が付いてないというアホ設計なので念の為。 pic.twitter.com/QWHxFL3DA4
あくまでも割れたガラスが飛散するのを防ぐのが主目的なので、なるべく貼る面積を増やしたほうが得策です。
↓2018年の台風21号で窓ガラスが割れた人のツイート
マジで窓ガラスには養生テープ米貼り&カーテン閉めて近づかないようにするんやで
— フランソア (@francois_pso2) October 10, 2019
去年の21号の時に慢心してたらご覧の有り様だよ……
飛んできたほんの5cm×5cmくらいの壁だか屋根だかの構造物が網戸突き破って二重ガラスの一枚目全壊、二枚目にもヒビ
二重ガラスでなかったらと思うとゾッとする pic.twitter.com/TykK7PwZLL
取り敢えずこんな感じから( ˊᵕˋ 😉
— Assia@10/13(土)KMN杯、10/19(土)反逆のメイプル(Roseliaコピー) (@a_tan0137) October 10, 2019
雨戸やシャッターがない家は、窓ガラスにテープ張ることで、万が一窓ガラスが破れた時の飛散防止に繋がるそうです。ダンボールがあれば追加で。
ガムテープより養生テープ。
こんな事までしなくても
大したこと無かったね!笑
ってなりますように#台風19号 pic.twitter.com/nhQh1vq6C5
できるだけの対策はしておいて損はありません。
「大したことなかったね」と言えることが幸せかもしれません。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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