お掃除機能付きエアコン 避けるべき構造



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お掃除機能の構造はゴミ処理方法、集塵方法でそれぞれ2つづつの区分がある

エアコンのお掃除機能には、その構造、特に集めたごみの処理方法によって大きく分けて2種類存在しています。
一つは集めたホコリを屋外に吐き出すタイプで、もう一つはホコリをダストボックスにためておき、たまったものを手動で捨てるタイプ。
屋外に吐き出すタイプの中でもメーカーによって、フィルターは固定した状態で、ホコリを集塵するノズルをモーターで動かして集めていくタイプと、フィルターを動かしながら回転ブラシでかき集めていくタイプと2通りに分かれます。

メーカーで言うと、前者がパナソニックで、後者はシャープです。

ホコリを屋外に吐き出すタイプはこの2社のみが採用しています。

集塵部分は及第点の移動ノズル式

パナソニックは、以前ナショナルブランドでもお掃除機能付きエアコンを販売していましたが、現在はナショナルブランド自体パナソニックに統一されてしまったので、今はもうありません。
それでもナショナル時代の初期から一貫してこのフィルター固定タイプです。
このタイプは、油を吸い込んでしまいがちなキッチン近くのリビングなどについていない限り、フィルターやノズル部分にホコリが詰まっているのをあまり見かけたことがありません。

共通の問題は排気ファンが詰まること

ただ、これはもう一つのフィルターを動かしながらブラシでかき集めるタイプとも共通して言えることなのですが、肝心の外に吐き出す風を送るファンの部分にゴミが詰まります。
当然、風を作るためのファンが詰まってしまえば、ホコリを外に送り出せなくなるので更にホコリが詰まっていきます。
それでもモーターは回り続けようとするみたいで、中にはファンがロックしてモーターが故障してしまっているものもあるのです。



屋外排気+フィルター移動タイプは不具合多発

対してもう一方のフィルターを動かしてブラシでかき集めるタイプは、ブラシの部分で既に詰まってしまっていることが多いです。
このタイプは、らせん状のブラシを回転させて排塵ファンの近くまでホコリを吐き出そうというものなのですが、これがうまくいってません。
ブラシが回転する筒状の部品の中は、たいていホコリがギッシリと詰まってしまっています。
ホコリを吐き出す為のファンは付いていますが、とてもそんなに風量があるものではありませんので、回転ブラシで圧縮されたような状態のホコリを移動できるはずもありません。
前出のタイプ同様、ファンにもホコリが詰まってしまっていることが多いです。

これとは別に、お掃除機能付きエアコン共通の問題があります。
現在の住宅事情ですと、LDKとしてリビング、ダイニング、キッチンが一部屋になっていることがほとんどです。
換気扇を回していても、どうしてもリビングやダイニングにまで調理時の油煙がいってしまいます。
キッチンで火を使っているときは熱くなるので、尚更エアコンを使いたいものです。
この油煙を吸い込むことでフィルターがべたつき、お掃除機能の力ではホコリを取ることができなくなるのです。
当然お掃除機能部内にもホコリがくっ付きやすくなってしまうのです。

あくまでも、一お掃除業者の私見ですので重要視するポイントが違えば、まったく逆の判断になることもあるとは思います。
ただ、設置する状況を選ぶ機種であることは間違い無いようです。


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