器用長者なれ

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時事

北朝鮮へのアメリカの先制攻撃した場合の考えられるシナリオは?

2017/04/19

北朝鮮情勢が緊迫の度合いを益々高めていますが、実際にどれくらい戦争になる可能性があるのでしょうか?
そして、アメリカが先制攻撃を仕掛けた場合の考えられる展開について考えてみる必要があります。
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なぜ今アメリカが北朝鮮に攻撃するのか?

金 日成(キム・イルソン、きん にっせい)によって、1948年にソ連の支援のもと建国された北朝鮮民主主義人民共和国。
独裁政権国家であるのに国名に"民主主義"とあるのは不思議に感じますが、これは誤訳で体制概念をあらわしているだけで、私たち日本人が言う"民主主義"とは全くの別物です。
 
北朝鮮はソ連の監督のもと建国されており、もともとソ連の衛星国家という位置づけ。
そのためソ連崩壊後は、農業も工業も完全に衰退しており、国際的に見て存在意義を失ってしまった国家と言っても過言ではありません。
当然、国家全体も疲弊してしまい、多くの餓死者が出るような状況です。
 
経済が立ち行かず外貨の獲得もままならない状況を打破するために、苦肉の策として舵を切ったのが軍事国家への道でした。
 
北朝鮮は1993年と2003年に「核兵器の不拡散に関する条約」(略称NPT)の脱退を表明し、2006年、2009年、2013年、2016年1月、2016年9月に計5回に及ぶ核実験を繰り返し実施してきました。
その都度核兵器開発の中止を外交カードとして使用しており、経済制裁を受けてもなお核実験を続けてきたのです。
 
核兵器開発と同時にミサイル開発も進めており、徐々にその航続距離を伸ばしてきています。
現在、北朝鮮のミサイル発射技術は射程距離12,000km〜13,000kmほどに達しているとされていて、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の開発はかなり進んでいると考えられています。
 

アメリカ本土への距離はどれくらいか?

アメリカと一言で言っても非常に広大です。
ハワイやグアムもアメリカですからね。
 
それぞれの距離を示すと、
グアム 約3400km
ハワイ 約7500km
ロサンゼルス 約9600km
ニューヨーク 約11000km
ワシントンD.C 約11000km
となります。
 
核弾頭の小型化にどれだけ成功しているか不明ですが、かなり小型化が進んでいて大陸間弾道ミサイルに搭載できる技術が確立しているのではないかという予測もあります。
 
飛躍的にミサイルの航続距離を伸ばしてきていることを考えると、核弾頭の小型化もそれに伴って進んでいると考えることが出来なくはありません。
そうなると、もう次の6回目の核実験で待ったなしの状況になるということなのです。

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戦争を避け対話を続けることが出来ない理由とは?

この機会を逃してしまうとその数年後には、核弾頭を搭載した大陸間弾道ミサイルを確実に保有した北朝鮮と、今後の全ての交渉をしなければならなくなる、という最悪の事態となってしまうのです。
 
経済が全く機能しておらず、外貨を獲得する手段を持たない北朝鮮が核兵器という脅威を手に入れてしまった場合、考えられる外交手段は「核による脅し」以外あり得ません。
 
6度目の核実験を容認してしまうことは、問題を先送りにすることでしかなく、過去の米ソの冷戦時代よりも確実に緊迫した世界を作り出すことになると言えます。

先制攻撃でなければいけない理由は?

先制攻撃でなければいけない理由とは、単純に反撃を防ぐためです。
 
ただ、簡単に先制攻撃と言ってもそう簡単ではないのです。
トランプ米政権はシリアの空軍基地に対するミサイル攻撃に踏み切り、化学兵器を使用したシリアのアサド政権を容赦しないという姿勢を見せつけたことは、記憶に新しいですが、シリアというのは非常に国土が平坦で、攻撃目標を見定めるのが比較的容易だったと言われています。
 
しかし、北朝鮮はというと、山岳地帯が国土の多くを占め、これまでの経緯で軍事施設を上空の軍事衛星からみえない地下に造っていたり、移動が容易な移動式のものにしていたりと、目標物を特定することが困難である為、攻撃開始からの短時間で最大にして致命的なの成果を出すのが難しいのです。

反撃を許した時、どの国にどれくらいの規模の被害が出るか

まず確実に甚大な被害を受けることが確実視されているのが、お隣の韓国。
 
何と言っても、北朝鮮と韓国は現在休戦中という状態。
つまり戦争中なのですから、韓国の同盟国であるアメリカが戦争を仕掛けたとなれば、戦争再開となり、最も近い国でもある韓国が最大の標的になるのです。
しかも、韓国の首都であるソウルは、南北の軍事境界線からたった40kmしか離れていないという事で、国の首都ごと人質に取られている状態と言われています。
 
韓国の首都、ソウルは世界第5位の人口を持ち、総人口約5千万人の韓国人のうち約半数の2500万人が集中しています。
ここに報復攻撃をされた場合、少なく見積もっても100万人以上の犠牲者が出ると予測されています。
 
これだけの規模の都市ですから、当然他国の国民も多く居住しています。
中でもアメリカ人は常に10万人を超える人たちが生活しているといわれるので、アメリカにとっても多大な人的被害をこうむることになります。
今までのアメリカのやってきた戦争の中でも、短期的にはかなりの規模になります。
 
当然日本に攻撃してきた場合も多くの犠牲が予想されています。
もし、永田町が攻撃された場合は80万人以上の犠牲が出るのだとか。

結論としてどれくらいの確率で戦争になるのか?

ただ、前回のアメリカによる北朝鮮への攻撃圧力が高まった際は、韓国政府による猛反対によって回避されています。
 
前回反対していた韓国が今回は反対しないとは考えにくいです。
なにせ、首都が危ないのですから。
人口の半分が集中する都市が機能しなくなったら、国の崩壊にもつながりかねません。
 
周辺の同盟国への甚大な被害が予想される以上、なかなか攻撃には踏み切れないでしょう。
 
そして、もし本当に攻撃するつもりであれば、もう既にソウルをはじめとする在韓アメリカ人に避難勧告が出ているはずです。
それが全く出ていないという事は、まず先制攻撃は無いのではないかと言えます。
 
一部では、アメリカが先制攻撃を仕掛ける確率が50パーセントあると言っているようですが、まずそんなに高くは無いでしょう。
ただ、それが30パーセントであれ40%であれ、かなりの切迫した開戦危機であることは間違いないですが。

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